2013年8月26日月曜日

すごろく学校 開校レポート!

2013年8月11日(日)
晴天のなか、無事水戸芸術館での『すごろく学校』が開催されました!
最終準備日の10日と当日11日は猛暑!気温が38度だったという噂もあるほどのアツイ二日間となりました。

すごろく学校は、ひとつひとつのマス目が授業になっているすごろく型の学校です。マス目には、放課後の学校クラブ部員が授業を用意し先生となって待ち構えている「ぜったい止まるマス」と、偶然出会うさまざまな指令が書かれた「ちいさいマス」があります。
いつも浜田小学校で活動している子ども部員・大人部員・お母さん部員に加え、すごろく学校に参加したいと集まってくれたすごろく部員、大学生サポートスタッフ、水戸芸術館のスタッフさん、浜田小学校地区から応援にかけつけてくれたお父さん方という強力なチームでひとつの『すごろく学校』をつくりあげました。


当日の朝、広場にテントを設営するところからスタート。大人チームがてきぱきとテントを組み立てていきます。
 子どもたちは準備室で最後の準備!当日の朝までさいころに数字を書くのを忘れていて、あわててみんなでさいころを仕上げています。
 広場のテント設営が終わったマスから、いよいよ授業のセッティング。生徒がたくさん来ても大丈夫なように黒板に授業の説明を書きました。

 自慢の看板をよく見えるところに設置。
すごろく学校がだんだん出来上がっていきます。


午後1時。「いまからすごろく学校をはじめます!よーい、スタート!」のかけごえとともに開校です!
 はじめにスタートマスで入学証明のノートを作り、さいころを選びます。




最初にみんながやってくる「ぜったいとまるマス」は、『ぼうしの授業』。カラフルな帽子パーツを自由に組み合わせていくと、オリジナルの帽子ができあがります!帽子の作り方は、先生がいくつも試作品をつくって誰でも作りやすいように考えました。



つぎに待ち構えているのは『さんすうめいろの授業』。設置された算数の問題を解き、正解したら先に進めるという知的な迷路です。問題は先に進むにつれだんだん難しくなっていくので、一緒にまわっているお父さんお母さんの力も借りながらみんなでクリアする姿もちらほら。


すごろく学校には、「ぜったいとまる大きな授業マス」だけでなく、「ちいさなマス」がたくさん用意されています。『さけぶ!』という簡単なマスから、しっかりと工作に挑戦するマスまで様々。ちいさなマスの指令も、部員みんなで考えました。
 



続いてやってきたのは『こものづくりの授業』と『お花の授業』マス。
このマスでは、お花と小物のどちらか作りたいものを選ぶことができます。


こちらは『オセロの授業』マスです。先生と大きなオセロを使って対決します。この授業を考え、オセロマスターとしてやってくる生徒と対決をしていたのは小学一年生の最年少部員。けれどオセロの腕前はピカイチ!なかなか勝てないと話題でした。

オセロを抜けると、ちいさなテントが待っています。ここは『占いの館』です。
きれいな袋から、てづくりの「おことばカード」を一枚ひきます。カードには今日いちにち楽しくすごせるようなメッセージが!
 占いの館の次のマスには、「修学旅行へ南国に行く」と書いてあります。
南国ってどこだろう?そう思ってもう一歩進むと、カラフルなテントに到着!トロピカルバー南国で、特製のトロピカルカクテルジュースをもらってひとやすみ。

そろそろすごろくも後半戦です。すごろく学校のど真ん中には、『つくる授業』マスがあります。ペットボトルやダンボール箱など、さまざまな素材と道具が用意されたこのマスでは、それらの素材を使ってなんでも好きなものを作ることができるのです。
何をつくろうかと困っている生徒さんには、ものづくりが大好きな先生がこれまで作ってきた試作品を見せて一緒に何をつくるか考えてくれます。



芸術館の噴水に近づいてくると、『水遊びの授業』が待ち構えています。
気温も高くとても暑かったので、水遊びの授業のマスから離れられなくなる生徒も出るほど大人気!射的・魚つり・ヨーヨーづくりと授業内容がたくさん用意されていたのも人気のポイントだったよう。


ゴールが目前に見えてきました。最後の大きなマスは『屋台づくりの授業』。
何もないテントの中に、やってきた生徒が自分で考えた「屋台」の模型を並べてゆき、テントの中にすごろく学校参加者みんなでつくった屋台村ができあがるという、進行形のマス!
当日までどんな屋台村ができあがるか誰にも分かりませんでしたが、にぎやかで個性的な屋台がたくさん並んでいました。
作戦会議をして、材料を考えて選び、模型をつくってみる。いつも放課後の学校クラブで学校をつくるときに行っている活動の流れにちょっと似ています。


屋台づくりの授業が終わると、もうゴールは目前!一周がたっぷり1時間半ほどかかるすごろく学校、ゴールした時にはみんな充実感のある笑顔を見せてくれました。



夕方3時すぎ、とつぜん雲があつくなり風がでてきました。すごろく学校は残り1時間でしたが、大雨の予報が出てしまい急遽みんなで撤収作業。部員たちも残念な顔をしつつ、自分たちの手ですごろく学校を片付けます。


最後の雨はすこし残念でしたが、「すごろく学校」は本当にたくさんの方に参加していただき、様々なところで大人と子どもの元気な笑い声や真剣な表情に出会うことができ大成功となりました。
終わった後に「今度はこうしてみたい!」という反省やアイディアがたくさん出ていて、「もう一回やるなら」という言葉をたくさん聞いたのははじめてだったのでちょっと驚いています。


片付けも全て終わり、今回「すごろく学校」をやらせていただた水戸芸術館の大きなイベント『こども・こらぼ・らぼ2013』の反省会にも部員全員で参加させていただきました!面白かったよ、と拍手をいただけてみんな嬉しそうでした。

すごろく学校をみんなでつくることが出来てよかったです!ありがとうございました。
放課後の学校クラブは、また新学期から次なる「学校」を想像しながら活動してゆきます!

(写真:伊藤友二)